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Foo Fighters 『Concrete And Gold』

CONCRETE AND GOLD [CD]CONCRETE AND GOLD [CD]
FOO FIGHTERS

ROSWELL RECORDS/RCA 2017-09-14
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Foo Fighters(以下FF)の通算9作目となるニュー・アルバム『Concrete And Gold』。

近年の彼らからは「俺たちがロックを引っ張っていくんだ」という気概みたいなものが感じられます。勿論FFはRadioheadみたいにサウンド面でイノヴェイトしていくタイプでもなければU2のような政治的な言動とも無縁だけど、ロックへの飽くなき情熱とデイヴ・グロールの人柄がここまでバンドを大きくしたんじゃないかな。

先頃リリースされた待望のニュー・アルバム『Concrete And Gold』はアメリカやイギリスをはじめ世界10か国以上のチャートで初登場1位を記録。この数字がまさしく物語ってますよね。

今作のプロデューサーを務めたのはグレッグ・カースティン。これまでアデルやリリー・アレン、シーアらを手掛けてきた彼はポップ畑の人という印象が強いんですが、今年はFoo Fightersだけでなくベックやリアム・ギャラガーのアルバムにも関わっているだけにロック・ファン的にも注目の人物なわけです。

果たして一体どんな化学反応が起こったのか。まぁ大筋はこれまでと大きく変わったわけじゃないけど、ディティールに目を凝らすといろいろな創意工夫の跡が見えて興味深い。まずアルバムに先駆けて公開された2曲を聴いてみましょう。

ドラマチックなメロディの歌いだしからサビで激烈メタルへと急転直下の展開をみせる"Run"はFFの両極端な面にフォーカスした"The Pretender"の進化版みたいなナンバー。一方で"The Sky Is A Neighborhood"の哀感漂う旋律はどことなく後期ビートルズを想起させるものがありますね。

正調FF節といえるハードエッジなロック・チューンであっても耳につくエフェクト処理を施したり、合間にアコースティックな小品を挟んだり、アレンジ面ではキーボードやハーモニーも効果的に駆使したりと硬軟織り交ぜたアルバムの流れは起伏に富んでいます。あとさっきビートルズを引き合いに出したけど、Drのテイラー・ホーキンスがリード・ヴォーカルを務める"Sunday Rain"でドラムを叩いてるのはサー・ポール・マッカートニーというね。

前作『Sonic Highways』がレコーディングと並行してドキュメンタリーも撮ったりと壮大なプロジェクトを立ち上げたわりに内容自体は少々新味に欠けたのは事実。翻って今回は持ち味を一切損なう事なく、グレッグが音作りの面でフレッシュネスを持ち込んで新しいFF像を作り上げる事に成功。溢れんばかりのパッションと変化を恐れないアグレッシヴな姿勢が結実した一枚です。


Foo Fighters "Run"



Foo Fighters "The Sky Is A Neighborhood"



Foo Fighters "The Line"

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