NOWHERE BOY

Getting so much better all the time.

The National 『Sleep Well Beast』

Sleep Well Beast [帯解説・歌詞対訳付 / ボーナスディスク付 / 国内盤 / 2CD] (4AD0020CDJP)Sleep Well Beast [帯解説・歌詞対訳付 / ボーナスディスク付 / 国内盤 / 2CD] (4AD0020CDJP)
THE NATIONAL ザ・ナショナル

BEAT RECORDS / 4AD 2017-09-07
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NYブルックリンを拠点に活動する5人組、The Nationalの通算7作目となるニュー・アルバム 『Sleep Well Beast』。

言うまでもなく、The Nationalは2000年代後半のUSインディー・シーンにおいて最も成功したバンドの一つ。2007年作『Boxer』以降の彼らしか知らない僕は決して熱心なファンとは言えないかもしれないけれど、それでも今までこのバンドに裏切られた事は一度たりともない。

そんなThe Nationalのおよそ4年ぶりとなるニュー・アルバム 『Sleep Well Beast』。今作、まずチャート・アクションがえらいことになってます。全英チャートで初登場1位、全米で2位というキャリアハイの成功を収めたほか、欧州やオセアニアの10か国以上でトップ10以内に入る大ヒットを記録。前作から結構長いブランクがあったのに、いつの間にこんな人気者になってたんだ。

ただしアルバムを聴けばそれも納得と言うべきか、内容はいつもながら濃い。一聴シンプルなようで耳を澄ませると多くの発見がある。それはバンド音楽が下火といわれる時代にあって説得力を持って鳴らさんとする創意工夫の結晶にほかならない。

一音一音の響きに対する尋常ならざるこだわり。ギター・バンドとしての矜持は保ちつつ随所にエレクトロを挟みこんだり、ピアノやストリングス、管楽器を導入して奥行きのある世界を演出。オーガニックな手触りだった前作『Trouble Will Find Me』に比べて今回の新作は時にキャッチーという言葉を使いたくなるほど鮮烈な輝きを放っています。先行公開曲"Day I Die"が如実に物語ってますね。このエモーショナルな高揚感。ロックにはまだ可能性があるんだと勇気をもらえるもの。

じっくり時間をかけただけあってメロディやアレンジはよく練られているし、マット・バーニンガーの渋みの効いたバリトンヴォイスも味わい深い。音楽に向き合う誠実な姿勢、そして滲み出る色気とダンディズム。う~ん、たまらないなぁ。 『Sleep Well Beast』は佇まいこそ落ち着いているけれど、力強いビートで聴き手を鼓舞してくれる傑作です。


The National "Day I Die"



The National "Nobody Else Will Be There"



The National "The System Only Dreams In Total Darkness"

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