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Queens Of The Stone Age 『Villains』

Villains [解説・歌詞対訳付 / 国内盤CD] (OLE11822)Villains [解説・歌詞対訳付 / 国内盤CD] (OLE11822)
Queens Of The Stone Age クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ

BEAT RECORDS / MATADOR 2017-08-24
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Queens Of The Stone Age(以下QOTSA) の通算7作目となるニュー・アルバム『Villains』。

現在のロック若手代表であるArctic MonkeysやRoyal Bloodが影響を受けたと公言し、生ける伝説イギー・ポップが新作のプロデュースを依頼。そしてデイヴ・グロールとはマブダチ。ジョシュ・ホーミとはそんな信頼できる男なのである。

彼がリーダーを務めるQOTSAも批評家から絶賛を浴びた2000年発表の2作目『Rated R』で頭角を現して以来コンスタントにクオリティの高い作品を作り続け、2013年の前作『...Like Clockwork』は遂に全米チャートでキャリア初となる1位を獲得。追従者不在の独自路線をひた走り続けていたら、いつのまにかロック・シーンの最前線に立っていた。そんな感じですかね。

そして先頃リリースされたQOTSAのおよそ4年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『Villains』。本作でジョシュがプロデューサーに指名したのはマーク・ロンソン。一見意外な組み合わせですが、おそらく昨年のレディー・ガガのアルバム『Joanne』でジョシュと共同作業をした事が縁だと思われます。

マークのテイストが加わってどんな化学反応が生まれるのか気になりましたが、先行公開曲"The Way Used To Do"は良い意味でいつもながらのQOTSA節といえるロックンロール・チューン。これまでと比べて顕著な変化は見受けられません。

ただしアルバムを通して聴いてみると足元のフットワークが軽快になった印象。曲によってはダンサブルと形容したくなる瞬間もありますし、輪郭のはっきりしたメロディ・ラインも手伝ってより間口が広くなった気がします。

ただし誰と組もうが軸がぶれる事などありえない。このバンドの構成要素には元々ソウルフルだったりファンキーな成分があったわけで、今回もQOTSA流のロックを思いっきりかましてやったというところでしょう。骨太なアンサンブルに練られた楽曲、そしてダイナミックなプロダクションが三位一体となった本作につけいる隙はない。

最近はギター・サウンドを捨ててエレクトロに傾倒するロック・バンドが多い中で、あくまで生演奏にこだわっている点も信頼が置けますよね。R&Bやヒップホップが隆盛を極める音楽シーンにおいてバンド音楽の可能性を示し続けている彼らがいかに稀有な存在か。それもただ旧来のスタイルで愚直に攻めるわけではなく、アイデアに富んでいて現行のトレンドもしっかり煮詰めたうえでの表現だからこそ聴き手の感性を刺激してやまない。だからこそ断言しよう。今最もクールなロック・バンドはQOTSAだ。


Queens of the Stone Age "The Way You Used to Do"



Queens of the Stone Age "Head Like A Haunted House"



Queens of the Stone Age "The Evil Has Landed"

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