NOWHERE BOY

Getting so much better all the time.

SUMMER SONIC OSAKA 2017 8/19 8/20


今年は2日間通しで参加したんですけど、ライブ自体はそこまでたくさん観てないんですよね。特に初日はクロークが満杯(ってそんなこと言われたのサマソニ何度も来てて初めてなんですが)で荷物を預かってもらえなかったこともありまして。炎天下にボストンバッグ持って動き回るのもしんどいじゃないですか。だいたいプラチナチケット購入者用のクロークは普通に空いてたのに区分けする必要あるの?と疑問に思ったり。
ただ去年の教訓を糧にしたのか、今年はシャトルバスの乗降所が3か所にばらけたり、Ocean StageとMountain Stageの配置も変わってステージ間の移動距離も短くなってましたね(去年なんてOcean⇔Sonicの移動時間が20分くらいかかったもの)。総じて運営面は去年と比べるとだいぶマシになってたと思います。

まぁそんなわけで、この2日間で観たなかで印象に残ったライブの感想を簡単に記しておきますね。


Royal Blood(@Ocean Stage 1日目)
今年のサマソニの個人的目玉の一つ。なんたって現場で評価を勝ち取ってのし上がってきたバンドだけにライブが悪かろうはずがない、と思ってたら想像以上にすごかった。とりわけ目を引いたのはやっぱりマイク・カー(Vo&B)のまるでギターのように弾く超独特なベース奏法。あんな複雑な指の動きをしながらよく歌えるなぁと感心したもの(ちなみに1曲毎にベースを交換してました)。そしてベン・サッチャー(Dr)との長年一緒にやってるからこその阿吽の呼吸が生む強靭なグルーヴに圧倒されました。しかも技術的には高度な事をやってるにもかかわらず曲はどれも簡潔でわかりやすいし、マイクのヴォーカルがまた甘い声質でよく伸びるから一見さんも引き込まれる事必至。そう、編成こそ変則的でありながら彼らが志向しているのはあくまで正攻法のロックに他ならない。でもって黙々と演奏するわけでもなく観客をしっかりとエンターテインするんだから大したもの。たった2人だけで大会場を完全に掌握してました。次のアルバムでよほど下手を打たなければ準ヘッドライナー級まで昇格するのは確実だと思いますね。
満足度●●●●☆


Sundara Karma(@Mountain Stage 2日目)
このブログでも何度か紹介している英レディング出身の期待の新鋭4人組。2日目の午前一発目という出番で人は多くなかったけど、それでも熱心なファンがついていて日本でも徐々に認知度が上がってるようで嬉しい限り。衒いのないストレートなギター・ロックながらソングライティングはしっかりしてるし、耽美なオーラを放つフロントマンのオスカー・ルルも存在感十分。そしてライヴは音源に忠実な演奏ではあったけど、これから場数を踏んでいけば相応のスケールを獲得できるはず。生で見たオスカーはそりゃあ美しかったですよ。ただ今回のライヴ、たった7曲でトータル30分強で終えるなんてちょっと短すぎるんじゃないか。せっかく早起きして行ったのに、それだけが残念(´・ω・`)
満足度●●☆


Declan Mckenna(@Sonic Stage 2日目)
本国イギリスで「新たな世代の代弁者になるか?」と注目されている若干18歳のシンガー・ソングライター。実際にオーディエンスの前に現れたデクラン君はTシャツに半ズボン姿で年齢以上に若く見えて「まだ子供じゃん(  ´_ゝ`)」と思っちゃいました。でもそんな容姿とは裏腹に歌もギターも意外としっかりしてたんですよ。ステージ上でも一見はしゃぎまわってるように見えて実はショウとしての魅せ方をわきまえてる。その類まれなメロディ・センスはデビュー・アルバム『What Do You Think About The Car?』でも証明済みだけど、女性メンバー2人を含むバック・バンドのサポートを受けて披露された曲はライヴならではのダイナミズムを湛えていて音源以上に胸に迫るものがありましたよ。やっぱりこの子、才能は並じゃない。
そして白眉はラス前に演奏した"Brazil"でした。うん、やっぱりこれは名曲だわ。勢いあまってステージセットによじ登ったあと降りられなくなったあたりは「やっぱりまだ子供だなぁ」と微笑ましく思いましたけどね(笑)
満足度●●●☆


You Me At Six(@White Massive 1日目)
初日はRoyal BloodとFoo Fighters以外に興味の沸くアクトが見当たらなくて何をして過ごそうかと悩んでたんですけど、White MassiveでYou Me At Sixを観てみる事にしました。ウィキペディアで調べたら本国イギリスではアルバムがチャートで1位に輝くなど相当人気があるバンドなんだとか。で、実際に観てみたらこれが拾い物でした。ラウドなギター・サウンドを核にしつつメロディはドラマチックで歌も演奏も上手い。なによりイギリスでNo.1になってるバンドがこんな小さなステージで少ない観客を前に一切手を抜かずにパフォームしてくれてるのが嬉しいじゃないですか。今度Spotifyでアルバム聴いてみますね。
満足度●●●


Dua Lipa(@Mountain Stage 2日目)
今年のサマソニで一番ショックだったのはチャーリーXCXの出演が当日キャンセルになった事。体調不良はしかたない事だし本人もSNSで謝罪してたけど、個人的には2日目の目玉の一つだっただけにこれは痛かった。じゃあ代わりに観てみるかと思ったのが同じイギリス出身のデュア・リパさんというわけです。デビュー・アルバム『Dua Lipa』がヒット中の新進気鋭の女性シンガー。youtubeで1,2曲聴いた程度しか知らないんだけど実はちょっと気になってたんですよね。
ステージに現れた彼女はモデルもこなすだけあって手足が長くて美人でしたよ(〃∇〃) そのエキゾチックな容姿や炎天下をものともしないクールな佇まいはさすがにカッコいい。その音楽性も最近のR&Bやエレクトロに通じるダンサブルな曲が多く、ハスキーな歌声も耳に残りました。ただ唯一無二の個性を確立するのはこれからといった感じでしょうか。
満足度●●☆


Phoenix(@Mountain Stage 2日目)
前回出演した2014年のサマソニではクラウドサーフィン中のトーマに思いっきり顔面を蹴られた苦い(?)思い出があるPhoenix。もちろんショウ自体はめちゃくちゃ楽しかったですけどね。海外のフェスではヘッドライナーも務めるほどの彼らのライヴはハズレがない。その定説を今回もしっかり証明してくれました。
先頃リリースしたばかりのニュー・アルバム『Ti Amo』のリード・トラック"J-Boy"で始まり、その後は"Lisztomania"や"Entertainment"、"Rome"、"Ti Amo"といった出世作『Wolfgang Amadeus Phoenix』以降のナンバーを中心に合間には"If I Ever Feel Better"といった初期のヒット曲を挟むなど選曲にも隙がない。彼らの音楽は甘くて刺激もあってダンサブルで心地良く酔えるんですよね。まるでカクテルかスパークリングワインみたいに。そこへライヴならではのダイナミズムが伴うものだから気持ち良くないわけがない。途中MCで「撮影してもいいよ」といったのでオーディエンスが一斉にスマホで撮りはじめてステージが観にくくなったけど、まぁそれもご愛敬という事で。そしてラストではトーマが観客席に飛び込んで盛り上がりは最高潮に。さすがに今回はクラウドサーフィンはしなかったけど、それでも十分楽しかったです。
満足度●●●●


Liam Gallagher(@Mountain Stage 2日目)
実は最初はそんなに期待してなかったんですよ。ここ最近はすっかり兄貴ディスに勤しむツイ廃に成り下がってたし、2011年にサマソニで観たBeady Eyeのライヴが少々退屈だった記憶もあったもので。今年のサマソニもKasabianが大阪に来ないもんだから当初は東京の方に行こうかと考えてたんですけど、その考えを改めたのはソロで発表した曲が思いのほか良かったから。「なんだ、やればできるじゃん!」とつい上から目線で感心しましてね。今年のサマソニ大阪2日目の目玉として楽しみにしてたんですよ。
とはいえリアムの事。機嫌とか喉の調子に左右される気まぐれな男だからライヴが始まるまで安心はできない。そしていよいよパーカーに短パン姿のリアムがステージに現れた瞬間、前方の観客が一斉に怒号を上げてもみくちゃにされました(泣)。でも立ち姿はオーラがあるというか、やっぱりカッコいい。
オープニングは"Rock 'n' Roll Star"。さらに"Morning Glory"とOasisナンバーが続いて会場は大合唱。喉の調子は良さそうで声はしっかり出てる。曲間では何度も「アリガト」と礼を言うから機嫌も悪くないんでしょう。3曲目にはソロ・デビュー・シングル"Wall Of Glass"。さすがに合唱こそ起こらなかったものの、ライヴで聴くと音源の3割増しでカッコいい。やっぱりこの声はロックンロール・チューンでこそ映えますね。その後披露されたソロの曲も決して悪くなかった。来たるソロ・アルバム『As You Were』がますます楽しみになってきましたよ。
あとノエル兄貴が失敗作とバッサリ切り捨てているOasisの3作目『Be Here Now』から"D'You Know What I Mean?”と"Be Here Now"を披露したのもいかにもリアムらしい選曲だなと思いました。そしてラストは名曲"Wonderwall"。もちろん(自分も含めた)オーディエンスはリアムと一緒に大声で歌いましたよ。"Live Forever"こそやらなかったけどリアムは終始上機嫌で「またな!」と言ってステージを後にしました。
満足度●●●☆


Foo Fighters(@Ocean Stage 1日目)
初日のヘッドライナーを務めたFoo Fighters。サマソニ2日間通してのベスト・アクトには文句なしに彼らを挙げたいですね。なんというか、ロックンロール・ショウの最高峰を見せつけられた気がします。
ステージにデイヴ・グロールらメンバーが登場して会場のテンションは一気にMAXに。そして"All My Life"でライヴが始まるやいなやオーディエンスが飛び跳ねながら歌う、歌う。続いて"Learn To Fly"、"The Pretender"、"My Hero"と続く選曲はまさにグレイテスト・ヒッツ的な内容。キーボーディストを新メンバーに加えた6人による鉄壁のアンサンブルが生むダイナミズムには圧倒されるばかりで、ロック界きっての熱血漢であるデイヴがまた盛り上げ上手なんだ。観客から「I love you!」という声が上がれば、愛情を込めて「I love you too, Motherf×××r!!」と笑顔で返す。MCでは「本当は3時間くらいやりたかったんだけどな」とつぶやいてましたけど、昨年のRadioheadはアンコール有りで2時間くらいやってたのにどうして今年の彼らの演奏時間は短いのか。ヘッドライナーなのに。そこらへんは主催者の都合が多分にあるとは思うんだけど、与えられた時間の中で全力を尽くすのがFoo Fightersというバンドなのだ。あとドラム・セットには今年5月に亡くなった盟友クリス・コーネルが描かれていて目頭が熱くなりました。「彼はいつでも俺たちと共にある」という事なんでしょうね。
来たるニュー・アルバム『Concrete And Gold』のリリースを9月に控える彼ら、ライヴの途中では新曲を披露しました。うち1曲はすでに公開されている"Run"、そしてもう一つがDrのテイラー・ホーキンスがヴォーカルを務める"Sunday Rain”。テイラーの渋い歌声とメロディが沁みるブルージーで味わい深い佳曲で新作への期待値もあがりましたよ。
そして終盤は"Best Of You"を経て名曲"Everlong"で締め。「次に来た時は2時間、いや2時間半、いや3時間やるよ!!」と豪語したデイヴ、その言葉を信じて次回の単独公演を待ちたいと思います。いやぁ、楽しかった。ありがとうFoo Fighters!!
満足度●●●●●

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