NOWHERE BOY

Getting so much better all the time.

The Strypes 『Spitting Image』

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ザ・ストライプス

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アイルランドの若き4人組、The Strypesの通算3作目となるニュー・アルバム 『Spitting Image』。

「エルトン・ジョンが発掘した平均年齢16歳のロックンロール・バンド」という謳い文句で登場したのが2013年。本国やイギリス、そして日本でも人気に火がつき、同年リリースされたデビュー・アルバム『Snapshot』は母国アイルランドのチャートで2位、全英で5位にランクイン。日本にもやって来て某音楽番組に2度出演しましたが、地元のパブで鍛えたという歌や演奏の堂の入り具合に「こいつら、本物だ(`Δ´;)」と舌を巻いたもんです。

あれから4年。メンバーは20代に入って年齢的にはすっかり大人になりました。もう若いという理由でちやほやされることはないし、これからはいっぱしのロック・バンドとしてやっていかなくちゃいけない。もちろんそんな事は当人達だってわかってるはず。今までだって彼らは若さをエクスキューズにした事はなかったのだから。

先頃リリースされた2年ぶりとなるニュー・アルバム 『Spitting Image』。正直最初に聴いた時は前2作に比べてインパクトが弱いと感じたんですが、繰り返しリピートするうちに徐々に良さがわかるようになってきました。"Blue Coller Jane"や"Mystery Man"、"Scumbag City"のようなKOパンチこそないものの、ジャブやボディブロウを加えた多彩な攻めでじっくり聴かせるのが今作の特徴。

例えばThe Jamばりの瑞々しいメロディが耳に残る"Great Expectations"なんかは新境地といえるんじゃないでしょうか。さらに生ギターやキーボードを取り入れるなどアレンジの面でも工夫を凝らし、アップテンポからメロウまで曲調の幅もぐっと広げているあたりにミュージシャンとしての成熟が窺えます。

またロス・ファレリーのヴォーカルの成長ぶりにも目を見張るものがあります。元々彼の塩辛いダミ声は好みなんだけど、今作における力強い歌いっぷりはどうだ。シンガーとしてしっかり自信をつけている事がわかりますよね。

今作は本国のチャートで8位、全英チャートでは残念ながら100位圏内にも入らず。注目度という点では落ち着いてきた感は否めないけど、だからといって聴かないのは勿体ない。依然としてロックンロールのカッコよさを体現する存在であり続けているし、キャリアの第2章に突入した彼らの歩みをこれからも追い続けていこうと思います。


The Strypes "Behind Closed Doors"



The Strypes "Great Expectations"



The Strypes "Oh Cruel World"

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