NOWHERE BOY

Getting so much better all the time.

映画『オアシス:スーパーソニック』(2016年イギリス)

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Oasisの結成からデビュー後の快進撃、そして2日間で25万人を動員した伝説のネブワース公演までの3年間を克明に記録したドキュメンタリー『オアシス:スーパーソニック』。
1990年代初頭のマンチェスターで定職に就かずバンド活動にいそしむボンクラ達。その中にたまたま特別な声とカリスマを持ったシンガーがいて、さらにその兄が天才的なメロディ・メイカーだった事から後にイギリス中を熱狂させるムーヴメントに発展するという嘘みたいな本当の話。

ギャラガー兄弟の生い立ちやバンドの結成秘話にはじまり、デビューして間もなく破竹の勢いで駆けあがっていく様子やツアー中に起こる様々なトラブルなどを捉えた貴重な映像の数々に唸らされる事請け合い。ノエルが加入する前のライブ(当時のバンド名はRain)の映像なんてよく撮ってたなぁと感心したもの。また熱烈なファンに迎えられた初来日の様子が含まれているのも日本人にとっては嬉しい。

ボーンヘッドやギグジー、トニー・マッキャロルら他のメンバーやマーク・コイルなどのバンドの周辺人物、さらに母親ペギーが語るギャラガー兄弟の素顔など興味深いエピソードが盛りだくさん。もちろんアラン・マッギーも登場しますよ。逆に最大のライバルだったBlurとの舌戦やブリットポップに沸く当時の音楽シーンについては一切触れられておらず、あくまでOasisそのものに焦点を当てた作りになっています。

こんなにハチャメチャでバカバカしくて最高なロック・バンドは他に知らないし、たぶん今後も現れないんじゃないだろうか。ネブワースのライブの際にノエルは「俺は”何かの始まり”ではなく”終わり”を感じていた」と語っていますが、その言葉は後年バンドが歩む道のりを示唆していた気がしてなりません。

ただ一つはっきり言えるのはOasisこそが僕にとってのThe BeatlesでありSex Pistolsだったんだという事。そんなふうに誇れるバンドと出会えたのは幸運だし、本作を観てその思いが一層強くなった次第です。



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