NOWHERE BOY

Getting so much better all the time.

Gomez 『Whatever's On Your Mind』


Whatevers on Your MindWhatevers on Your Mind
(2011/06/21)
Gomez

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Gomezはブリットポップ・ブーム終焉後の1998年にデビューしたイギリスの5人組ロックバンド。
ブルースやフォーク、サイケ、スワンプ・ロックなどの多様な要素をオルタナ世代ならではの感性で纏め上げたアーシーなサウンドで注目を集め、1stアルバム『Bring It On』がいきなりその年のマーキュリープライズ(英国及びアイルランドでその年批評的に最も優れたアルバムに贈られる権威ある賞)を受賞して一躍脚光を浴びた事で知られています。当時は「ベックに対するUKからの回答」とも評されていました。

フジロックにも2度出演している彼らですが、その地味渋な音楽性や冴えない(失礼!)風貌も相まって徐々に目立たない存在になってゆき、いつのまにか日本盤も出なくなってしまいました(泣)。しかし彼の地ではその後もコンスタントにアルバムを発表して着実にキャリアを積み上げています(現在はアメリカを拠点に活動しているようです)。
『Whatever's On Your Mind』は今年リリースされた彼らの通算7枚目のアルバム。オーセンティックな米国ロック志向を強めた2006年作『How We Operate』以降の作風を踏襲していますが、今回は10曲入りで収録時間が38分弱というコンパクトな仕上がり。アメリカのバンドかと見紛う土着的なサウンドながら、メロディはブリティッシュな優美さを湛えているというユニークな個性は健在です。
そしてGomezと言えば3人のヴォーカリストを擁しているところも特徴の一つ。年季の入ったブルージーな歌声を聴かせるベン、シャーラタンズのティム・バージェスを思わせるイギリス人らしい繊細なヴォーカルのイアン、更にもう一人のトム(こちらもイアン寄りの歌い手)を含む3人が楽曲毎にメインヴォーカルを取る事で作品全体に絶妙なコントラストが生まれています。
より深みを増したバンド・アンサンブルと風通しのよい楽曲が調和した、派手さはないものの聴けば聴くほど味が出る一品。例えばWilcoなどが好きなうるさ型のUSロックファンにも、Super Furry AnimalsやThe Coralを聴いているこだわり派のUKロックマニアにもお勧めできる好バンドです。



Gomez "Options"



Gomez "Whatever's On Your Mind"

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